HIV感染症薬物療法認定薬剤師について
ここでは、HIV感染症薬物療法認定薬剤師についてご紹介します。
ここでは、HIV感染症薬物療法認定薬剤師についてご紹介します。
HIV感染症薬物療法認定薬剤師制度とは、HIV感染症に対する薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備え、HIV感染症に対する薬物療法を有効かつ安全に行うことができる薬剤師を客観的に認定するために設けられた認定制度のことを指します。
HIV感染症薬物療法認定薬剤師制度は一般社団法人日本病院薬剤師会によって平成21年度より認定制度が実施・運用されています。 現在、平成21年度から平成23年度までの認定制度により合計47名の薬剤師がHIV感染症薬物療法認定薬剤師として認定されています。 厚生労働省エイズ動向委員会が発表している「平成23年エイズ発生動向-概要-」によれば、積極的な啓蒙活動の推進効果などもあり、日本のHIV感染者数は2007年をピークとして徐々に減少傾向にあるものの、1990年代と比較すると依然として感染者数は2倍以上の人数を維持しており、2006年以降から現在に渡るまで毎年1,000名以上のHIV感染が報告されています。
※HIV感染者:感染症法の規定に基づく後天性免疫不全症候群発生届により無症候性キャリアあるいはその他として報告されたもの。
※AIDS患者:初回報告時にAIDS と診断されたもの。(既にHIV感染者として報告されている症例がAIDSを発症する等病状に変化を生じた場合は除く。)
上記のように、現在でも毎年多数のHIV感染者が報告されており、HIV感染症に関する薬物療法に対する専門知識と豊富な経験を保有しているHIV感染症薬物療法認定薬剤師の存在意義はとても高まっている状況が続いています。
HIV感染症薬物療法認定薬剤師とは、HIV感染症治療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備えており、患者の意思を尊重しうえで、HIV感染症に対する薬物療法を有効かつ安全に行う能力を有していることを客観的に認められている薬剤師のことを指します。
別称ではBCPHIVP(Board Certified Pharmacist in HIV Pharmacy)とも呼ばれており、HIV感染症薬物療法認定薬剤師はHIV感染症専門薬剤師の認定申請をする上で必要となる認定資格となっています。
HIV感染症薬物療法認定薬剤師は、HIV感染症に関する薬物療法に特化した非常に専門性が高い認定薬剤師であり、その認定要件もかなり厳しくなっています。具体的には、下記の要件が定められています。
※1:別に定める学会とは:
「別に定める学会」とは、以下学会を指しています。
※2:HIV感染症患者に対する指導とは:
「HIV感染症患者に対する指導」とは、良好なコミュニケーションを通して患者の意思を尊重した服薬支援など、薬物療法を中心とした総合的な支援を行うことで、HIV感染症の薬物療法を有効かつ安全に実施できるよう努めることを指します。
※3:日本病院薬剤師会が認定するHIV感染症領域の講習会とは:
「日本病院薬剤師会が認定するHIV感染症領域の講習会」とは、以下の機関または団体が実施する講習会のことを指します。
詳細につきましては、一般社団法人日本病院薬剤師会のホームページを参照下さい。