感染制御認定薬剤師について
ここでは、感染制御認定薬剤師についてご紹介します。
ここでは、感染制御認定薬剤師についてご紹介します。
感染制御認定薬剤師制度とは、病院などの医療機関で感染症の治療や予防に当たる際に、感染制御の専門家として活躍することができる薬剤師を客観的に認定することを目的として運用・実施されている制度で、一般社団法人日本病院薬剤師会が認定を行っています。認定を受けている薬剤師の数は2009年に250名に達しています。
現代の消毒薬や抗生物質などは、効果が必ず発揮されるメリットを持つ一方で使用上の注意を守る必要があるものの、その種類が非常に多いため、それぞれ特徴に合わせて適切に使いこなしていくためには、膨大な知識が必要となります。
現在では感染症の分野だけでも専門家として把握しておかなければならない情報の量は非常に多くなっているため、認定制度を設けることで薬剤師の感染制御に対する知識や実践経験を客観的に保証し、医療現場における感染症治療・予防に対する医療行為の品質を維持・改善していくことを目的として認定制度がスタートしました。
感染制御認定薬剤師は、感染制御の専門家である感染制御専門薬剤師として認定を受けるために必要な資格要件の一つとなっています。
病院などの医療機関においては、感染症の治療や予防を行う際には感染症専門医、インフェクションコントロールドクター(ICD)、感染管理看護師(ICN)や感染制御専門薬剤師(BCICPS:Board Certified Infection Control Pharmacy Specialist)、その他の感染制御専門家(ICP)などからなる感染制御チーム(ICT)を構成し、実際の治療や予防に携わることが望ましいとされています。
感染制御のプロフェッショナルチームの一員として必要とされているのが、薬学的観点から専門性を発揮することができる感染制御専門薬剤師であり、感染制御専門薬剤師として活躍するために必要なのが、この感染制御認定薬剤師という認定になります。
感染制御認定薬剤師は、感染制御に特化した非常に専門性が高い認定薬剤師であり、その認定要件もかなり厳しくなっています。具体的には、下記の要件が定められています。
※1:別に定める学会とは: 「別に定める学会」とは、以下学会を指しています。
※2:感染制御に貢献した業務内容とは: 「感染制御に貢献した業務内容」とは、以下のような業業務内容を指しています。
※3:日本病院薬剤師会が認定する感染制御領域の講習会とは: 「日本病院薬剤師会が認定する感染制御領域の講習会」とは、以下の機関または団体が実施する講習会のことを指しています。
詳細につきましては、一般社団法人日本病院薬剤師会のホームページを参照下さい。