病院を辞めた病院薬剤師の転職理由
ここでは、病院で働いた経験がある薬剤師の方々から出てきた転職理由をご紹介していきます。
新卒薬剤師の50%以上は病院への就職を希望しているなど、病院は薬剤師の就職先・転職先として非常に人気がある選択肢の一つです。
たとえ給料は安かったとしても、医師や看護師など他の医療専門職スタッフとともに医療現場の最前線で患者と向き合い、使命感のある仕事ができるという点や、調剤だけではなく様々な経験が身に付くという仕事のやりがいに魅力を感じて病院を志望される薬剤師の方はとても多くいらっしゃいます。
しかし、実際に病院で働く薬剤師はどのように感じ、どのような理由で病院を辞めていったのでしょうか。ぜひ参考にしてください。
病院で働く薬剤師の転職理由
- 仕事がきつく、定年まで働ける自信がない(当直あり・有給なし)
- 収入を上げたい(ほとんど昇給がなく、年功序列)
- 職場の人間関係に悩んでいる
- 1日中立ちっぱなし・動きっぱなしで辛い、毎日残業3時間以上
- 日当直で代休がなく、当直明けも午後1時まで拘束され、辛かった
- 薬局長とのそりが合わない
- 毎日、調剤室での機械作業の調剤がメインで、ロボットのように感じた
- 男性薬剤師だが、女性職員の産休育休により、皺寄せが来て休めない
- 普段の業務が手いっぱいで勉強もできない
- 調剤室で患者と接する機会もほとんどなく、つまらない
- 同じ病院に勤めていたドクターと結婚することになった
病院で働く薬剤師の転職理由として目立つのは、労働環境に関する悩みと仕事に関する悩みです。
病院薬剤師の場合は薬局やドラッグストアと比較すると給料が安い傾向がありますが、それ自体は入社する前から分かっていることだからか、給料の安さを一番の理由に挙げる方はそこまで多くありません。
しかし、あまりに仕事がハードなので、給料と仕事内容とを比較するとこの労働環境ではやっていられない、と感じる方は多いようです。
具体的には残業の多さや当直、休みがとれないなどを転職理由に挙げる方が多いのですが、これは医療現場の最前線で働く以上は、ある程度覚悟しないといけないのかもしれません。
また、病院内の調剤室勤務になった方は、ひたすら調剤室にこもって機械作業で調剤をやり続け、患者と接する機会もないまま毎日過ごすことに、仕事のやりがいを見失ってしまう方も多いようです。
一風変わった嬉しい転職理由としては、職場で知り合ったドクターと結婚することになり、仕事を辞めたというもの。これは病院ならではの出会いであり、女性の方にとっては素敵な転職理由ですね。
病院への就職・転職をお考えの方は、勤務状況の実情やスタッフ体制、病院内で任させる仕事とそのキャリアパスなどについて、事前にしっかりと確認しておくのがよいでしょう。
病院ごとの勤務状況の実態などはなかなか表には情報が出てきませんので、病院と深い関わりを持っている薬剤師専門の転職エージェントに相談をしてみるのが一番おすすめです。