病院で働く病院薬剤師の仕事内容を知るならYAKUTEN

薬剤師転職・求人情報の比較・ランキングの決定版!YAKUTEN

YAKUTEN特集企画

2012年度最新版!
薬剤師専門の
転職エージェント
おすすめ厳選5社を
徹底比較!

薬剤師の転職事情

転職理由から考える

薬剤師と年収

薬剤師と資格

業種・職種から選ぶ

調剤薬局で働く

病院で働く

ドラッグストアで働く

製薬会社で働く

CROで働く

SMOで働く

行政機関で働く

その他の機関で働く

雇用形態から探す

地域から探す

エージェントを探す

タイプから探す

ランキングから探す

転職エージェント一覧

スポンサードリンク

薬剤師転職YAKUTENトップ > 業種・職種から探す > 病院で働く病院薬剤師の仕事内容

病院で働く病院薬剤師の仕事内容

薬剤師の資格を活かして働く方の約19%の方が、病院薬剤師として病院や診療所に勤務しています。ここでは、病院薬剤師の仕事内容について詳しくご紹介しています。

病院薬剤師とは?

病院薬剤師とは、文字通り病院や診療所に勤務している薬剤師のことを指します。調剤薬局と同様に、女性が職場として選ぶ傾向が強く、病院で働く医師や看護師などの専門プロフェッショナルと連携しながら一つの医療チームとして医療現場で患者に接していく仕事です。

病院薬剤師の仕事内容

病院で働く薬剤師の仕事は多岐に渡りますが、主には下記のような仕事があります。

  • 調剤・製剤
  • 服薬指導
  • 薬歴管理
  • 注射薬の調剤
  • 医薬品情報の管理
  • 医薬品の管理および供給
  • 処方の設計
  • その他

ここでは、一つずつ説明していきます。

調剤・製剤

医師が出した処方箋の内容について、飲み合わせや副作用、分量、飲み方などをしっかりとチェックしたうえで調剤を行います。また、必要に応じて病院独自に薬や消毒剤などの製剤を行います。病院薬剤師の基本となる業務です。

服薬指導

患者の方が適切に薬を使用できるように、入院患者の方や来院患者の方などに対して正しい薬の使い方を指導・アドバイスします。処方箋薬の説明だけではなく、患者の方の体調やアレルギー、薬歴などの個別事情も考慮しながら、患者の方の立場に立ったアドバイス、をすることが求められます。

また、一方的なアドバイス・指導だけではなく、患者の方から薬の服用について相談を受けることもあります。直接患者の方とコミュニケーションをとるため、正確な情報提供はもちろんですが、患者の方々の個別事情や性格などもケアしながら対話をするスキルが求められます。

薬歴管理

患者の方が複数の診療科にかかっている場合は、それぞれの診療科で出された処方箋薬は適切だったとしても、一緒に服用してしまうと副作用を引き起こしてしまうケースもあります。

そのため、入院している患者の方々の治療状況と薬物療法に関する情報を集約・管理し、そのような事故を未然に防ぐために必要なのが、薬歴管理です。

患者の方々の大切な命を守り、適切な服薬を行う上ではとても重要な仕事です。

注射薬の調剤

病院薬剤師は、処方箋の内容に基づいて、投与量や経路、速度、期間などのチェックを行い、注射薬の調剤・製剤も行います。

薬の混合作業も含め、無菌室での調剤が行われています。注射薬の中には混合することで薬の効力が落ちてしまうものもあるため、それらも事前にしっかりとチェックしたうえで注射薬の調剤を行います。

医療品情報の管理

薬剤師は病院内における薬のスペシャリストとして、現場で働く医師や看護師と連携しながらチームとして医療現場を運営していく必要があります。そのために、数多く存在している薬の効果や副作用などに関する情報収集・管理はもちろん、常にアップデートされ続ける最新の薬に関する知識や情報なども医師や看護師に正確に共有しながら、治療現場を裏で支える役割を果たします。

医薬品の管理および供給

病院内では数多くの患者が入院しているため、医薬品の購入や保管、そして各部署への供給までを一貫した管理体制を構築し、常に医薬品の在庫が切れないように維持しつつ、温度管理や湿度管理など、薬品の品質管理も行わなければいけません。

患者の数や状態に関わらず、常に必要な医薬品をすぐに現場で利用できるように管理しておくのも病院薬剤師の重要な役目の一つです。

処方の設計

病院薬剤師は、医師とともに処方の設計にも携わります。抗生物質や臓器移植に用いる免疫抑制剤など、さじ加減ひとつで効果も大きく変わってしまう難しい薬などは、患者の血中濃度を測定しながら、もっとも安全かつ効果的な形で薬物療法を進められるように、処方の設計を組み立てていきます。

投与した薬が体にどう影響しているかをしっかりと監視しながら最適な処方を作っていく、とても難易度が高い仕事です。

その他

上記以外にも、病院薬剤師は病院内の様々な業務に携わっています。製薬会社と協力して新薬を開発する際の治験業務や、院内感染の予防に向けた業務など、病院内で薬の知識が必要とされる場面ではどこでも薬剤師が求められることになります。

チーム医療の推進と、病院薬剤師に求められる役割

最近では、病院で患者の治療に携わるスタッフの間で「チーム医療」と呼ばれる考え方の重要性が強く叫ばれるようになってきています。

「チーム医療」とは、患者の方を医療の中心に置き、医師や看護師、薬剤師をはじめとした医療専門職のスタッフがそれぞれの専門分野を活かしつつ業務の分担・連携を行い、より高品質な医療サービスを実現するための医療提供体制のことを指します。

「チーム医療」の推進により、医師をはじめとした各専門職の負担を分散・軽減することでより患者のケアやコミュニケーションを豊かにしていくことも目的の一つとなっています。

このような「チーム医療」が推進される中で、病院薬剤師に求められる役割も以前と比較して少しずつ変わり始めています。

「もの」としての薬の専門家だけではなく、「情報」としての薬の専門家へ

かつての病院においては、病院薬剤師の業務と言えば医薬品の調剤業務や供給管理、品質管理など「もの」としての薬の管理が中心となっていました。

しかし現在では、病院内における薬の専門家として、患者の立場に立ち、患者目線で薬の「情報」を臨床応用する業務までが期待されるようになってきています。

「情報」の臨床応用とは、具体的には薬学的な観点に基づいた患者ケアや薬物療法における問題点の把握、薬学的な解決提案、医師との協働による処方提案や処方設計支援などが挙げられます。

個々の患者の状況に応じて薬の専門家として共に働く医師や看護師に適切な情報提供を行い、チームスタッフの後方支援を行うだけではなく、直接患者と接し、患者ケアを充実していくことで、薬の服用に対する不安を和らげ、服用効果を改善していくための役割などが期待されているのです。

医師との分担・協働により病院で働く医師の負担が軽減されることは医療サービスの品質向上につながることは間違いありませんので、そのバックサポートはもちろんですが、薬剤師自身も薬の専門家としてチーム医療の重要な一端を担っていくというこの「チーム医療」という考え方が浸透してきたことで、病院薬剤師の活躍の幅はどんどんと広がっていく一方で、医療現場の最前線で働くプロフェッショナルとしてより大きな責任が求められる仕事へと変化しているのです。



YAKUTEN特集企画!おすすめの薬剤師転職エージェントTOP5を厳選

薬剤師転職エージェント徹底比較特集

スポンサードリンク